生理不順と排卵障害
35歳 女性 事務職
29日間周期で順調な生理周期であったのが、ご本人が交通事故に合ったのを境に生理周期が14日間になり、基礎体温を付けたところ一層性で極端にギザギザを描く。かつ35℃代と低体温。婦人科の検査で卵胞ホルモンが多く、黄体ホルモンが少ないとの結果。生理不順と排卵障害と診断される。ホルモン治療をはじめる。ホルモン治療を行っている間だけ基礎体温が二層性を描くも、治療を中断すると一層性に戻る。ということがありご相談に来店される。その他の症状:四肢の冷え、下半身が冷える、頻尿、腰が弱い、少食、胃痛、もたれ
生理不順といってもこの女性の場合ですと、月経周期の短縮と言えます。月経周期の短縮とは、月経周期が21~23日間よりも短い場合を言います。周期が多少短くても他に症状がなく健康であれば正常と言えますし、時々短くなる程度でしたら安心していただいて構いません。
漢方的には、大きく5つのタイプに分けて見ていきます。臨床的には教科書通りには行きませんので、あくまでも参考にします。
とりあえず見て行きましょう。
5つのタイプの月経周期の短縮
①血熱(けつねつ)タイプ
生理の量が多い、生理の色は赤に少量の黒を混ぜたような深い紅色、生理の質は粘稠、発熱、口が乾燥(しかし水分は欲しくない)、じっとしていられない、甚だしいと狂乱状態、吐血、鼻血、血尿、皮下出血
②陰虚(いんきょ)タイプ
生理の量が少ない、生理の色は鮮やか紅色、微熱、頬の紅潮、手のひらや足の裏のほてり、寝汗、腰がだるい、めまい、耳鳴り、不眠、動悸など
③肝鬱(かんうつ)タイプ
生理に塊が混じる、生の色は紅~暗紅、生理前の胸のハリ・下腹部の張った痛み、抑うつ感、イライラ、怒りっぽいなど
④オ血(おけつ)タイプ
生理に塊が混じる、生理の色は暗紅、生理痛は圧迫感や刺されているような痛みを感じる、時に忘れっぽい、目の下のクマ、痣ができやすい、しびれなどが
⑤気虚(ききょ)タイプ
生理の量が多い、生理の色は淡い、下腹部の下垂感、元気がない、だるい、息切れ、動悸、顔色が白い、食欲不振、めまい
以上のように5つのタイプに分けられます。
この女性の場合、④が当てはまります。事故直後からしばらくは③の状態もあったみたいです。
しかし私が注目したのは、陽虚(ヨウキョ)タイプで「冷え」を中心に体質改善をはかりまし。冷えから④オ血が産まれるからです。温めてあげることによりオ血は、産まれずかつ自ずと除かれていきます。※直接オ血を除く漢方薬も入れて良かったのですが、一度にやると費用が高くなるので、ゆっくりやって行きましょうと提案させていただきました。
漢方薬の服用は、婦人科の医者からホルモン治療を中止してまた様子を見ましょうというタイミングからスタートしました。結果漢方薬服用開始してから一度も生理が早まることはありませんでした。
2ヶ月後 足がぽかぽかしてくる。
お腹が温まってくる。
3ヶ月後 頻尿が改善されてきたとのこと。
背中が温まってくる。
4か月後 基礎体温がわずかに二層性をき始める。
6ヶ月後 婦人科の検査結果でFSHとLHの比率とホルモンの
値も正常との結果を受け、「お医者さんから病院へはもう
来なくても大丈夫ですよと言っていただきました」との
報告を受ける。合せて医師から「理想を言えば基礎体温が全体的に低す
ぎるのでこれが上がってくれれば」とも。
次の生理周期では冷えは完全に改善されて、基礎体温も理想的な二層性を描くようになる。つまり排卵障害も改善。
さらに基礎体温が全体的に上に上がり、高温期では36.7℃をタッチできるようになる。
1年後 以前のような漢方薬を飲まずとも基礎体温をキープ
できるようになっている。周期も安定し、きれいに二
層に分かれている。
しかし④オ血(おけつ)が頑固で生理痛だけは治らないので、オ血を改善する漢方薬を服用し、2周期目からは生理痛も改善しつつある。
このように婦人科は急がず慌てずゆっくりやって行けば必ず改善できます。中医学・漢方薬による婦人科の治療効果は、非常に優秀と言えます。不妊治療・更年期障害など西洋医学との併用で最も効果を上げている科の一つではないでしょうか。
(ワンポイントアドバイス)
1.意外かと思われるかもしれませんが、婦人科の漢方薬については病院で出す医療用のエキス剤の漢方薬より、漢方薬局で置いてある動物生薬の入った漢方薬の方がとても力強い効果が期待できます。勿論体質を見極めた上でのことですが。
ただ単純に見比べると月とスッポンの差があります。
2.女性は、7才周期で体が変わって行きます。21~28歳で女性の身体機能・性機能がピークを向かえます。そして35歳から衰え始めます。これは大体の目安として頭に入れておいてください。
漢方の和歌ノ浦薬局
大阪府大阪市央区北久宝寺町1-3-3
06-6261-4329
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またアトピー性皮膚炎・不妊症婦人科でお困りの方、その他漢方薬に関することであれば漢方の和歌ノ浦薬局にご相談ください。漢方薬の専門家が、ご相談させていただきます。
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